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「VAIO S11」 SIMフリー LTE内蔵モデル、ファームウェアアップデートで対応Bandを追加。ドコモ、SoftBank、auやMVNO SIMを使ってどこでもネットワークにつながる快適さがハンパじゃない。

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「VAIO S11」のLTE搭載モデルに、4月15日からのファームウェアアップデートで、LTE(Band 8,11)、3G(Band 8,11)に新たに対応。

Band 8 はSoftBank、Band 11 はauの主に使用する周波数帯で、この2キャリアでも安定して通信ができるようになる。

・VJS111*「Wireless WAN ファームウェア Ver.1.0.6 (Windows10/Windows 7用)」アップデートプログラム

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●VAIO S11 SIMフリー LTE内蔵モデルの、どこでもネットワークにつながる快適さ。

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「VAIO S11」SIMフリー LTE搭載モデルは、発売時点では、LTE(Band1、Band3、Band19、Band21)と、3G(Band1、Band19)に対応。

この時点でもNTT docomoの採用するクワッドバンドを抑えていたため、ドコモ傘下の通信網では非常に快適に使えていたのでまずおさらい。

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<docomo
の周波数帯>
○Band 1 ・・・ 
2.1GHz。下り最大37.5〜112.5Mbps。
 3キャリア所有してエリアも日本全国と広く周波数が高いので高速。

○Band 3 ・・・ 1.8GHz。下り最大150Mbps。
 東名阪で高速通信できる。東名阪では必須のバンド。

○Band 19 ・・・800MHz。下り最大37.5〜112.5Mbps。
 プラチナバンドと呼ばれ、周波数が低いため障害物を回り込んで届くため、繋がりやすい。

○Band 21 ・・・ 1.5GHz。下り最大112.5Mbps。
 日本独自周波数帯。北海道、東北、四国、北陸など地方都市で利用可能。

「Band 1」を受信できることで国内で利用できる範囲はかなり広いものの、これだけではどうにもならなくて、人口の多い東名阪では混雑すると「Band 3」が拾えないと極端な速度低下に見舞われる。逆に郊外や山間部が多い地方では「Band 19」や「Band 21」がないと、接続できない場所がたくさんあるので、この4つある周波数帯(NTT docomoがうたうクワッドバンド)をつかめることでより安定して使える。

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ここまでが従来で、今回のファームウェアアップデートで新しく加わったのが、LTE(Band 8,11)、3G(Band 8,11)。

○Band 8 ・・・ 900MHz。下り最大75Mbps。
 SoftBankのカバーバンドで、プラチナLTEとも呼ばれる。周波数が低いため対応エリアが広い。

○Band 11 ・・・ 1.5GHz。下り最大75Mbps。
 auのカバーするバンドのひとつ。カバー範囲は限定される。

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SoftBankは、ドコモと共通の「Band 1」と「Band 3」が利用できていて、特に「Band 1」は高速通信が可能な4G LTEが利用できる重要な周波数帯ではあったものの、これだけでは電波をひろう箇所が限られるため実用としては電波を掴まない事が多かった。(「Band 3」は、Y!mobileを主とする4G LTE。)

そこに、プラチナLTEとも呼ばれる900MHz帯の「Band 8」が加わったおかげで、全国的に安定的に通信できる強みが出てくる事になる。

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auは、もともと「Band 1」しか掴まなかったため相当厳しい状況だった。
今回の「Band 11」が加わったことでカバー範囲としては広がったものの、こちらも周波数帯が高くエリアも限られているためと、現状主力とされる800MHz帯の「Band 18」に対応していないので、さすがに劇的な改善とはいかないまでも、現状よりは数段良くなる可能性が高い。

 

個人的には、3キャリア共通で利用できる700MHz帯の「Band 28」にまで対応をしてくれるとこれから先もっと安定して通信できそうかなと思ったものの、2016年4月現在でも利用できるのは一部地域に限られている状況でインフラ整備が全然整っていないようなのでまだ焦る事もないのかもしれない。

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●電波をつかむVAIO S11 の筐体構造

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「VAIO S11」のLTEモデルのメリットは、ただ電波をつかむ周波数帯が多いというだけではない。

そもそもLTE専用の筐体として設計されていて、ボディ素材には金属ではなくて樹脂材料を採用、そして感度を確保するために塗料の組成すらも考慮してある。

そしてLTEの受信感度に大きく影響する一番のノイズ発生源となるプロセッサーとメモリーをシールドで覆い、本体内で一番影響を受けない(一番離れている)場所として、液晶ベゼル上部にアンテナを配置。

本体の底面にあるLTEモジュールからのびた配線がベゼルの側面を伝って、液晶ディスプレイの上部にまでたどり着く。

このアンテナにしても、汎用パーツではなくて、VAIOオリジナルの長さ12cmにもなるかなり大きい(スマホの4倍)LTEアンテナ入っており、まさに電波をつかむことを必然とした作りになっていて、これらが結果として、電波環境のよくないところでもLTEから3Gに切り替わりにくく最後ギリギリの瀬戸際まで電波を拾ってくれる。

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「VAIO S11」
に採用されているのは「MicroSIM」で、最近圧倒的に増えた「nanoSIM」ではサイズが小さいので絶対にそのまま差し込まないように、使うのであれば(自己責任で)MicroSIMサイズへの下駄をはかせればOK。

SIMスロットは本体背面にあって、SIMスロットにノック式で挿入するだけ。

いったんカチっと押し込んでしまえば、ちょっぴち落ち着かなさもあるものの、本体よりも内側に収まっているので、不意の動作で抜け落ちてしまうことはない。

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使用データの管理は、同じく「設定」の「ネットワークとインターネット」にある「データ使用状況」からチェックできる。

イーサネット(有線)、Wi-Fi、LTE回線のそれぞれの使用状況を確認できるほか、期間やデータ量を設定してデータ通信量の上限をこえないようにする事もできる。

ちなみに、「バックグラウンドでのデータ通信を制限する」を『常時』もしくは『上限に近づいたとき』に設定しておけば、Windowsアップデートの重要な もの以外、アプリの更新や自動同期といったバックグラウンドで行われる通信がされなくなるので、通信プランによってはぜひ利用しよう。

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「VAIO S11」だけを持ちだして単独で通信できる快適さはかなりのもの。

NTT docomoに加えて、SoftBank、auとそれぞれのMVNOの各社のSIMも利用できるようになると相当幅広く使えるようになる。

もともとの本体のコンパクトさもあって、カバンの中の占有率も重量も圧倒的に少ない気軽さにくわえて、本体のバッテリーの持ちも相当に良くて、まさにスマホやタブレットではできない超快適なタイピングとマルチタスクの使い勝手といつでも高速通信できる圧倒的な生産効率が手に入る。

これでUSB TypeCの拡張性まで持ち合わせていて、まさに死角がない。

 

<VAIO S11>
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・11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(外観と剛性、インターフェース編)
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