部屋に置いていると思わず使いたくなる、お気に入りのWindowsパソコン「VAIO C15」。(更新)
Windows PCブランドである「VAIO」が、ソニー㈱からVAIO㈱へと移り変わってまる2年が経過。
VAIO㈱となってのWindows PC「VAIO」は、ビジネス路線を強く意識したモデルをメインストリームに置いていたものの、その流れとは異なった、よりファミリーやプライベートでも使いやすいエントリー向けモデル「VAIO C15」が登場。
基本的な外観ベースは同じの「VAIO S15」は大画面でハイパフォーマンスを貫いたモデルなのに対して、「VAIO C15」は、スペックや価格を抑えた買いやすいモデル。
従来の「VAIO」ブランドを好むユーザーからすると、期待値の方向とは違うモデルと思われるけれど、実物を見ると大きく違った印象を受ける。
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●プライベートで気軽に使えるオールインワンスタンダードPC 「VAIO C15」
基本的な外観は、ぱっとみた感じは、「VAIO S15」と同じ。
それこそ、「VAIO S15」は、TDP 45Wのクアッドコアプロセッサー、大容量で高速なメモリー、SSDとHDDのデュアルドライブを搭載といった思い切りハイエンドなスペック。
「VAIO C15」は、66,800円(税別)から購入できるリーズナブルにふったモデルなので、スペックはエントリー向けになっていて、逆にハイスペックにしたくても出来ないモデルになっている。
<VAIO C15のスペック概要>
・プロセッサーは、Intel製の「Celeron 3215U(TDP 15W)」、「Core i3-5005U(TDP 15W)」の2つ。
・メインメモリーは、「4GB」、「8GB」から選択。(メモリースロットは2つで最大16GB)
・ストレージは、「HDD 500GB」、「HDD 1TB」に加えて「ハイブリッド HDD 1TB」の選択が可能。
・ディスプレイは、タッチパネル非搭載、「フルHD (1920 x 1080) グレア」、「HD (1366 x 768) アンチグレア」
・HDMI出力(1920 x 1080)、USB x 4(USB 3.0 x2 / USB 2.0 x2 )。
・光学ドライブは、「DVDスーパーマルチドライブ」。
・SDカードスロットが UHS-I SDR104となって理論上の最高104MB/sのデータ転送が可能。
・Wi-Fiが11acに対応。
・個性的なカラーリング4種。
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●部屋に置いていると、つい開いて使いたくなってしまうデザイン。
「VAIO C15」のカラーバリエーションは、、「オレンジ/カーキ」、「ネイビー/グレー」、「ホワイト/カッパー」、「イエロー/ブラック」の4色展開。
最初の印象はまさに「何だこのカラーリングは!」という驚き。
質感の違うメタリックカラーとソリッドカラーの2色の切り替えを施したツートンカラー。
メタリック部分は、金属蒸着を使っているためキラメキが目に飛び込む。
天面だけなら、派手な演出をするPCも多い中、それをキーボード、パームレスト面にも施す大胆っぷり。
ツートンカラーのパターンを、画一化せずにそれぞれにパターンが異なるので、一台一台の個性がさらに際立つかたちに。
まさに今までにないこのデザインはいったいどうやって可能にしているのか?”IMRフィルム”という工法。
この”IMRフィルム”という技術は特に新しいものではなくて、昔からガラケーやPCでもよく使われている技術。ただしVAIOとしては初。
射出成形型でパーツを形成するときに、一緒に印刷する図面をパーツに転写するという工法。
メリットは、パーツを作ったあとに、塗装処理をするという作業が同時に行えるということ。
表面には、UVハードコート層も施してあるので、耐久性もあるので日ごろ使っていて擦って傷がつくということも極力抑えるのことができる。
いや、”簡単にプレスしたらくっつく”と考えがちだけれど、天板ならまだしも、キーボード・パームレスト面は起伏に飛んでいて、こんなものにIMRフィルムをプレスするのは容易ではないことは、素人的にも想像がつく。
カーブ面も精度高く、2つに分かれた色の境目の直線も見事なまでにまっすぐに。
じっくりと見ると、「VAIO S15」とは形状が微妙に異なっていて、IMRフィルムを貼り付けるまでの作業を最適化するために、天板とキーボード・パームレスト面の形状、すなわち金型すらも新規におこされているのがわかる。
購入する人にとってはこの工法は重要なのではなくて、もうまさに最初見た時の印象、出会ったその時のファーストインプレッションとしてイイネコレ!と思えることが大切。
そのセンセーショナルな感動を体現するために、水面下でとられた作業がここにあるという事をあえて知っておくのもいいもしれない。
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「ホワイト/カッパー」
一番最初に、受け入れやすいカラーリングが、「ホワイト/カッパー」。
なんといっても光沢感のあるホワイトがフィルムの質感とあいまって、「VAIO S15」のオフホワイト調とはまったく異なる、つややかなホワイトがキレイ。
かつ、ひっそりと細く入りこむカッパーのラインがおしゃれ感を演出。
派手さは控えめで、どんな部屋にもなじみやすさもある。
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「ネイビー/グレー」
「ネイビー/グレー」は、ビジネスマンのスーツからインスピレーションを得たというとおり、こちらも落ち着いたデザイン。
深いネイビブルーに、重厚な金属を思わせるグレーとの配分が絶妙。
天板ではスタンダードな落ち着いたカラーと思わせておきながら、パームレストではなく、キーボードの前後でツートンカラーとしているところがポイント。
シックな部屋はもちろん、意外なほどに和テイストな部屋に置いても気持ちいいくらいにしっくりとくる。
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「オレンジ/カーキ」
「オレンジ/カーキ」は、フライトジャケットやスケッチブックといった配色にもみかける目立つ色でありながらも自然と受け入れやすいカラーの組み合わせ。
このあたりになると好みがズバっとわかれてくるところだけれど、まさに個性の象徴。
オレンジカラーのインパクトが鮮烈で、控えめだと思いがちなカーキカラーが金属的な光り加減があって、まさに自分専用という高揚感があって、部屋に置いてもそのままインテリアと思える感覚。
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「イエロー/ブラック」
「イエロー/ブラック」は、最大の個性の主張。
イエローとブラックは、ストライプ状にお互いのカラーを挟み込んで、完全にデザイン化。
好みがシンクロすれば、強烈な個性の主張できるノートPCになるのは間違いなく。
さらに、自分の想像に近いものをイメージすると欲しくなる層も少なからずいるはずで、阪神タイガース、トランスフォーマーのバンブルビー、ロイ・フォッカー専用バルキリー、そういった方向性に信仰心が強いひとにとっては、もはや必須アイテムと化すはず。
※「イエロー/ブラック」のみ9月1日(木)9:00 から先行予約販売予定。
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●光学ドライブと多数の端子類をもったオールインワンモデル。
「VAIO C15」は、光学(DVD)ドライブを搭載。
BDドライブは搭載できないものの、いわゆるソフトウェアをインストールしたり、音楽CDをとり込んだりといった時に一体化がでできるメリットがある。
インターフェイスとしては、USB端子が4つ、左側面にUSB3.0 x2、右側面にUSB2.0 x2 と充実。
その代わりというか、「VAIO S15」にあるD-Sub15ピンを搭載していないのは、ビジネス向けというよりもプライベート利用を考えての事。(アダプターを介せばD-Sub15ピンも利用可能。)
他、ヘッドホン端子、マイク端子、有線LANポート、HDMI出力端子 を装備。
前面には、SDカードスロットがあり規格はUHS-1 SDR 50。
内蔵されたWi-Fiは、IEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠して、5GHz帯の高速Wi-Fi規格の11acに対応する。
「VAIO C15」のディスプレイは、大画面の15.5インチで、解像度は、フルHD(1920×1080ドット)とHD(1366×768ドット)の2択。
フルHD(1920×1080ドット)では光沢感のあるグレア液晶、HD(1366×768ドット)では外光の映り込みを抑えるアンチグレア液晶となる。
いずれにしても「タッチパネル非搭載」。
ここはシンプルにWindowsとしてのディスプレイとスパっと割り切られているところで、惜しむらくはフルHDでもアンチグレアという選択肢が欲しかった。
意外と買う時に考慮されず、使い出してきになるのがスピーカーの音。
「VAIO C15」には大型BOXスピーカーをフロント左右に2つと、底面にサブウーファーも搭載しているので、ノートPCでありながらも、大音量かつ迫力のサウンド再生ができる。
キーボードについては、「VAIO Z」や「VAIO S13」にある静音性のあるキーボードではないものの、19mmという余裕のあるキーピッチと打鍵感のある約1.5mmのキーストローク。
そして、テンキーまでも備えて、よりデスクトップ環境に近く快適に入力できるという利点がある。
そして劇的に改善されたのが、タッチパッドと、物理的に分割された左右のクリックボタン。
カチっと押した感がわかる左右のクリックボタンは、「VAIO S13」同様に確実にミスなく操作できて、タッチパッドも高精度タッチパッドになったおかげで指の追従性がかなり良くなっている。
触るとわかるけれど、タッチパッド面は細かいドットもあるので、視線を落とさなくても触感でわかるのもイイ。
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●価格は抑えめでも、日頃使うには充分活躍してくれる性能。
「VAIO C15」は、あくまでも上位モデルを「VAIO S15」にすえたうえでの、購入しやすいエントリー向けという位置づけになるためスペックは非常に抑え気味。
プロセッサーの選択肢としては、いちばん安価に購入できるIntel製の「Celeron 3215U(TDP 15W)」と、もう少しパワーが欲しいと思った場合の「Core i3-5005U(TDP 15W)」の2つから。
心臓部ともいえるプロセッサーは後から変更ができな部分ではありつつも、簡易ベンチマークソフトの「WIN SCORE SHARE」では、「Core i3-5005U(TDP 15W)」でプロセッサー 7.0、グラフィクス 5.7と必要以上の性能は備えている。
これくらいあれば、インタネットで動画を見たり、ExcelやWordを編集したり、写真をとり込んだり、音楽を管理してスマホに転送したり、そういった一般的な作業なら充分にこなせる。
ガッツリ編集、仕事で1分でも1秒でも速くという場合には、ハイスペックマシンな「VAIO S15」を視野に入れれば良い。
メモリーは、「4GB (4GB x1 )」、「8GB (4GB x2 )」から選択。
メモリーモジュール規格は、DDR3L PC3L-12800(DDR3L-1600)。
写真を一度にたくさん見たり、ウィンドウをたくさん開いたりと、何気なくやってしまう作業で全体的なパフォーマンスにも影響するので、ケチらずに「8GB (4GB x2 )」はあったほうが良いと思われる。
ちなみに、カスタマイズ上では上限が「8GB」となっているけれど、規格最大の16GB (8GB x2)まで搭載できるので、必要があれば買った後からでも増設することもできる。
ストレージは、安価で大容量な「HDD 500GB」、「HDD 1TB」に加えて「ハイブリッド HDD 1TB」の選択が可能。
写真や音楽データを大量に貯めこんでおきたいという場合でもかなりの余力がある。
体感速度にも直結するところで、少しでも待ち時間を減らしたいという場合には、小さいフラッシュメモリーにバッファ(学習)を持たさられることで、”OSの起動”や”よく使うアプリの起動”を高速化しつつ大容量の「ハイブリッド HDD 1TB」がオススメ。
また、メンテナンス性も良好で、底面にある2つのネジをはずせばすぐにストレージにアクセスできるので、後に自分でストレージを換装したいSSDに載せ替えたいという場合でも、やった事がある人であれば容易に換装できる。(要自己責任。)
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「VAIO C15」15.5型ワイド VJC1511 シリーズ
ソニーストア販売価格:66,800円(税別)~
いまは、ほとんどの事がスマートフォンで出来るけれど、パソコン(Windows PC)があったほうが便利な事は山ほどある。
大きい画面でネット動画をみたい、レンタルしてきたCDをスマホで聴くようにダビングしたい、渡されたディスクメディア(DVDやCD)やSDカードやUSBメモリーを開きたい、カメラやスマホで撮った写真を同じ場所で保存して共有しておきたい、年末の年賀状を印刷したい、とか日常でPCが必要なシーンはまだまだたくさん。
かといって仕事でバリバリ使うわけじゃなくて家でみんなとシェアして使うくらいだから、必要最低限のことがこなせるパソコン(Windows PC)くらいで良いよという人たちにとっては、高性能で高価なものはいらないよーなんて事も多いのだけど、でもせっかく買うなら、家に置くなら、見た目もちょっとカッコいいよねーとか、オシャレじゃーんとか、そういった気持の上がるデザインを選びたい。
そう考えると、「VAIO C15」は、そこそこやりたい事はできて、なんといっても見た目のデザインのインパクトが大きくて、見た目にもお気に入りのパソコンとして買ってしまえば、ただの部屋の隅っこにある家電製品ではなくて、ウキウキして使えるちょっっとオシャレな便利ツールになってくれるんじゃないかと思われる。
正直、web画像で見るよりも、実物を見たときのほうがはるかにカッコよさを感じられた事は間違いなく、出来るならぜひ現物を見てみて欲しい。
<VAIO S15>
・第6世代Core H クアッドコアCPU、メモリー16GB、「SSD+HDD」デュアルドライブと、デスクトップPC並のパフォーマンスを備えた「VAIO S15」
<VAIO S11>
・11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(プロローグ編)
・11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(外観と剛性、インターフェース編)
・11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(ディスプレイ、LTEモデム編)
・11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(パフォーマンス編)
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・11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(番外編)
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<VAIO S13>
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