ゲーミングキーボード INZONE KBD-H75 実機レビュー。省スペースかつ正確にかつ高速にタイピングできるキーボード、自由度高くカスタマイズできるソフトウェア。
ソニーのゲーミングギアINZONE(インゾーン)として、初めて発売されるゲーミングキーボード INZONE KBD-H75(KBD-G900)。
フルサイズではなく75%サイズ、かつ英字(US)配列というニッチなキーボードとなっているのは、ゲーミング性能を意識したため。
ソニーストア販売価格は、
。発売日は、2025年9月5日(金)。
2026年春には、日本語配列モデルの発売も予定している。
ソニーストアでは、My Sonyを登録していれば「定期クーポン」のソニーストア割引クーポン(10%OFF)が利用するこどで安く購入でき、長期保証<3年ベーシック>が無料で付属。
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・INZONE KBD-H75 | ゲーミングギア INZONE™(インゾーン) | ソニー
・eスポーツチームFnaticと共同開発のゲーミングギアINZONE(TM) 6機種を発売 | ニュースリリース | ソニー
・ゲーミングギア INZONE(インゾーン) | ソニー
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目次
●ゲーミングキーボード『INZONE KBD-H75』のスタイル
INZONE KBD-H75(KBD-G900)は、数多く存在するキーボードの中で、ゲームでは不要となるテンキーをを省いた75%サイズ。
Fnatic選手のフィードバックに基づいて、FPSに最適なコンパクトサイズで開発されている。
内容物は、INZONE KBD-H75 キーボード本体以外に付属するのは、主にUSB Type-Cケーブル(USB-A – USB-C)のみ。
ほか、紙のクイックガイドと、INZONE ステッカーというシンプルな構成。
有線キーボードとなるため、電池の必要もなくなくUSBドングルなども付属していない。
キーボードのサイズと重量は、仕様としては以下のとおり。
サイズ:幅 約318.8mm × 高さ 約37.5mm × 奥行 約132.3mm
質量:810g
実際に測ってみると11gも軽い実測値(約799g)となっているのは、本体が計量をはみ出しているための誤差だと思われる。
それにしてもキーボードはコンパクトでも、質量は結構ある。
ソニーもかつてはPCを主力としていたため、長らくぶりのキーボードとマウスが復活!とノスタルジックな連想してしまう。
ただ大きく異なるのは、汎用性のあるキーボードやマウスではなく、eスポーツの世界に特化したゲーミング専用ということ。
かつてのVAIO Tap21(2014年)のキーボードとマウスと比べてみると、コンセプトの違いがよくわかる。
あくまでもVAIOに付属していたキーボードのため、よりスタイリッシュに使えることを前提としたもので、キーストロークは浅く打鍵感もかなり軽く、ゲームプレイはできたとしてもシビアな競技性の高いeスポーツでは闘えないのは当然。
ゲーミングキーボードを比較。
上から、 Razer「BlackWidow Elite」、ASUS「ROG Strix Scope TKL」、SONY「INZONE KBD-H75」の順。
Razer「BlackWidow Elite」は、いわゆるフルキーボードで実用性を重視したタイプ、そのぶんサイズは横に大きくなる。
ASUS「ROG Strix Scope TKL」は、テンキーレスで、80%キーボードとも呼ばれる。
SONY「INZONE KBD-H75」は、カーソルキーやPageup/Pafedownボタン も省いたことでよりコンパクトなサイズになっている。
もちろんさらに小さい60%キーボードというのもある。
あくまでもゲーム専用として考えると、使わないキーがあるとそのぶん手の移動量が増えたりミスタイプの原因にもなる。
特にPCゲームでは、キーボード左側のW・A・S・D周辺を主に使用するため、フルキーボードだとどうしてもキーボードとマウスの位置が離れてしまうという弊害もある。
じゃあ究極に小さかったらいいのかというと、今度は小さすぎるとキー入力に支障が出てくる場合もあるしバランスが大切。
普段段使いに必要なキーは残しながら、75%サイズとしながらもよりコンパクトに設計したキーボードがINZONE KBD-H75 。
FPSゲームでは素早さだけでなく正確なエイムのためにマウスを大きなエリアで激しく動かす場合がある。
マウスの可動エリアを広く大きくしたいとなると、必然的にキーボードの置けるスペースも限られてくる。
この時でもテンキーを省略してキーボードがコンパクトになると、それだけ広いマウススペースを確保できる。
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●精度高い打鍵感と、ラピットトリガー+最大8000Hzのポーリングレート
シャーシは、CNC加工されたアルミニウムから作られていて、長く使っても耐えられる安心感もある強度の高さに加えて、見た目にも非常に高級感がある。
1.5mm厚のアルミプレートをガスケットと呼ばれるクッション素材で挟み込んだことで、キーを押した際の衝撃を吸収してくれるので見た目とは裏腹にやわらかい打鍵感。
タイピングすると、キーのグラつきもなく静かで心地よい。
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キーキャップ内部には、ダブルショット PBT キーキャップを採用しているので耐久性も高い。
キータッチ音はとても静かで、あえて強くキーを叩いても響き渡るような音は発生しない。
全く音がしないわけではないけれど、連打してもその音が耳障りに感じることはない。
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キーボードの背面の端に、INZONEのロゴが刻印されているのが目印。
ちょうどその下に有線接続するためのUSB Type-C端子が備わっている。
基本、キーボードを使用しているときにINZONEロゴは見えない。
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底面には、キーボード自体がすべらないように前側にゴム足、後方に折りたたみのスタンドがある。
スタンドはキーボードの傾きを1段階つけられる。(2段階式ではない。)
よく見ると、底面にはSONYのロゴが確認されている。
このダイヤルもCNC加工のアルミ素材で、触り心地もよく回すときにもクリック感があって操作しやすい。
上から押し込むことでミュート操作もできる。
ちなみに、PCソフトウェア「INZONE Hub」から別の機能を割り当てることもできる。
キースイッチには可動部に磁気とホールセンサーを備えていて、ソフトウェアで制御された磁場の変化でキーストロークを検出。
これで、アクチュエーションポイント(キーの入力判定するストローク位置)とリセットピントをより短くできる。
そして、自分の好みでキー入力のON/OFFの反応位置を0.1mm-3.4mmの範囲で調整することができる。(ラピッドトリガー)
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一般的な使い方であればそこまでシビアである必要はないはず。
けれど、FPSゲームの世界では一瞬の動作、例えば「移動方向と反対のキーを押す」もしくは「移動キー(WASD)を離す」ことで正確な射撃ができるため、キーの反応位置はとても重要。
かつ、デバイスへの情報送信頻度を示すポーリングレートは最大8,000Hzと、高い信号伝送速度となるので瞬時にキータッチを認識できる。
PCアプリ「INZONE Hub」でキーボードをカスタマイズ
キーボードの設定は、PCアプリ「INZONE Hub」を利用。
設定画面を見ると、キーひとつひとつに異なる設定を調整できるし、キーを複数選択して一括で変更することもできる。
プロファイルを複数作成して、ゲームタイトルによって設定を切り替えるのも簡単。
購入直後のデフォルトでは、アクチュエーションポイントは1.5、ラピッドトリガーオフという状態だった。
別のキーにすることはもちろん、ショートカットやマクロ、マウスボタンまで割り当てることができる。
また、使わないキーを不意に押して反応してしまうことを防ぐために、キー割り当てを”なし”にもできる。
例えば、右側に並ぶキーは使用頻度は低いにもかかわらず、文章をタイピングするときに触れて誤タイプしてしまうかもしれない。
そうした場合に、割り当てを”なし”としておくという使い方もできる。
この機能は主にゲーム中に別ウィンドウを開いたり(Alt+Tab)、ゲームを落としたり(Alt+F4)、スタートメニューが出たり(Windowsキー)するのを防ぐことが目的。
さらに、ライティングや各種機能を無効にして、キーボードの最高性能を出すことができる「超低遅延モード」も備わっている。
設定した情報については、別の機器に接続しても引き継がれる。
ライティングを自由にカスタマイズする
キートップは、印刷ではないので使っているうちに文字が消えてしまうこともない。
キーの文字はライティングで発光させることもできるし、PCソフトウェア「INZONE Hub」から設定してデザインもできる。
もちろん自分の好みで設定することもできる。
キーのライティングは、キートップそれぞれ個別に設定することもできる。
変更するとすぐに、キーボード側にも反映される。
デフォルトでは、INZONEブランド をイメージしたパープルグラデーションのライティングとなっている。
ここでカラーにホワイトをチョイスすれば、ごく一般的なバックライトキーボードとすることもできるし、発光させなければ文字を目立たなくするといった事もできる。
また、アプリだけでなく、ブラウザからWEB版のINZONE Hub「INZONE Hub for Web」も利用可能。
ソフトウェアのインストールが難しい場合でもWEB上で設定をカスタマイズができるのはとても助かる。
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●INZONE KBD-H75は、PC以外にもキーボードとして使えるのか?
ゲーミングキーボード INZONE KBD-H75は、一般的なキーボードと同じように、PC以外の機器にも接続できるのか?
試しにAndroidスマートフォン(Xperia 1 VII)と接続してみた。
すると、キーボードのバックライトが光って、キー入力もできた。
ボリュームコントロールダイヤルを操作すると、スマートフォンの音量が変化。
押し込むとミュート機能も動作した。
Androidスマートフォンやタブレットと一緒に使えるといざという時に便利かもしれない。
「Nintendo Switch2」などのゲーム機にUSBで接続してみると、こちらも当たり前に利用できた。
ドックにはUSB Type-A端子が2つあるので、キーボードを接続しても余裕がある。
キーボードを使用する機会はそれほど多くないけれど、文字入力のさいには物理キーボードがあると楽ではある。
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●ピンポイントなゲーミングキーボードながら完成度は高い「INZONE KBD-H75」
ゲーミングキーボード INZONE KBD-H75は、テンキーのない省スペースかつUS配列という、eスポーツに向けて極められたキーボード。
もちろんゲームプレイ時にはテンキーはない方が入力操作もより素早く、かつマウスを持つ手の距離を詰められるなどより有利になることは明らか。
使い勝手としても、PCのモニターに近づけた配置ができる。
実際にタイピングしてみるとわかるとおり、元来あったVAIOに付属するキーボードとは全く異なっていて、キーのぐらつきは皆無で安定した打鍵感やスイッチの応答性の速さを知ると、いかに今まで軟弱なキーボードを使っていたのかと思い知る。
価格も非常に高額で確かに人を選ぶキーボードではあるけれど、高いクオリティを持っているだけにゲームに限らずいろいろな用途で使ってみたい。
2026年春には日本語配列バージョンが出てくることもあるし、ぜひ他社同様にフルキーボードタイプなどもラインナップを強化してくれると嬉しい。
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●「INZONE™」2025年新製品国内販売開始
発売日:2025年9月5日(金)
・INZONE H9 II | ゲーミングギア INZONE™(インゾーン) | ソニー
発売日:2025年9月5日(金)
・INZONE E9 | ゲーミングギア INZONE™(インゾーン) | ソニー
発売日:2025年9月5日(金)
・INZONE KBD-H75 | ゲーミングギア INZONE™(インゾーン) | ソニー
発売日:2025年9月5日(金)
・INZONE Mouse-A | ゲーミングギア INZONE™(インゾーン) | ソニー
![]() ゲーミングマウスパッド INZONE Mat-F |
![]() ゲーミングマウスパッド INZONE Mat-D |
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
発売日:2025年9月5日(金)
・INZONE Mat-F | ゲーミングギア INZONE™(インゾーン) | ソニー
・INZONE Mat-D | ゲーミングギア INZONE™(インゾーン) | ソニー
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●ゲーミングギアブランド「INZONE™」モニターラインナップ
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ゲーミングモニター「INZONE M10S / M9II 」は、ソニーストアでお得に購入。割引クーポン、お買い物券、長期保証最大5年ワイドなどを活用。
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●ゲーミングギアブランド「INZONE™」ヘッドホンラインナップ
ワイヤレスノイズキャンセリングゲーミングヘッドセット INZONE Buds
WF-G700N
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト
ワイヤレスノイズキャンセリングゲーミングヘッドセット INZONE H9
WH-G900N/WZ
ワイヤレスゲーミングヘッドセット INZONE H5
WH-G500
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト
ゲーミングヘッドセット INZONE H3
MDR-G300/WZ
・ソニーのゲーミングヘッドセット「INZONE H9」 /「INZONE H7」/ 「INZONE H3」実機レビュー。ゲームに集中できる快適な装着感とのめりこめる没入感。2.4GHzワイヤレスとBluetoothの2つ同時接続が超便利。
・2.4GHzワイヤレス接続は本当に低遅延なの?ソニーのゲーミングヘッドセット「INZONE H9 / INZONE H7 / INZONE H3」を、Bluetooth接続などと視覚的にわかりやすく比較してみる。
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