ソニーストアでデジタル一眼カメラ α7RIII を触ってきたよ。(まるごとα9の快適操作フィーリングが備わった操作編)
・ソニーストアでデジタル一眼カメラ α7RIII を触ってきたよ。(高画素を確実に残せる高速AFと連写性能っぷりに感動!編)
の続き。
α7R IIIが、高画素でAFも早くて連写も出来て、というだけだったらもしかすると食指が動かなかったかもしれない。
けれど、α9で徹底的に今までのEマウント機のウィークポイントを潰してしまったボディ周りと使い勝手がまるごとα7R IIIにも備わってしまって、α7R IIとは別次元のカメラになっていた。
・α7RIIIは一体何がそんなに凄いのか!?α7RIIからの進化点、α9との共通点や細かい相違点を3機種で比較してみる。
『α7R III』 ボディ ILCE-7RM3製品ページ
α7R IIIの注目ポイントを赤文字、α9が備えた新機能や共通の注目ポイントを青文字で記載しています。
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●くまなく弱点をつぶしにきてEマウントを主役に引き上げるα9のハードウェアまわり
α7R IIIの本体サイズは、126.9×95.6×62.7mm。質量は約657g(メモリーカードとバッテリー含む)。
α7R IIIには、α9のような右ダイヤルは備わらなかったので、見た目にはα7R IIと変わらない。
これだと、買い替えてもバレないという意味では非常にありがたかったりする。
けれどまぁ中身はごっそり、外観のハードまわりも相当変わっていて、一眼レフカメラと比べてもコンパクトなボディゆえの使い勝手の弱点もことごとく解消している。
電子ビューファインダーは、「Quad-VGA OLED Tru-Finder(トゥルーファインダー)」へ。
自発光方式で忠実な黒を再現する高コントラストの有機ELを採用しているのはα7R IIも同じだけれど、画素数が236万画素からα7R IIIでは約368万画素へと解像度が上がっていて、接眼レンズには両面非球面レンズを含む4枚構成の光学系を採用。
ファインダー倍率は0.78倍と広々したうえでとても明るい。
ファインダーのフレームレートは、バッテリーのスタミナを優先したいときは60fps、高速に動く被写体もしっかりと追跡したいときは120fpsという使い分けもできる。
さらに、ファインダーやモニターの表示画質を[高画質モード]にすると、α7R IIと比べると明らかに綺麗に見える。高解像度モデルだけにかなり重要ポイント。
α7R IIIのボディは、トップカバー、フロントカバー、内部フレーム、リヤカバー全てに軽量で剛性の高いマグネシウム合金を採用してより堅牢なボディに。
もちろん防塵・防滴仕様。
特にEマウントレンズ機の当初はレンズの接合部分の弱さを指摘されたこともあり、α7R IIでは剛性感をアップしていたけれど、α7R IIIではマウント固定用のネジ本数を6点に増やして、さらにマウント部の剛性をあげている。
ボディサイズは全体的にα7R IIとα7R IIIはほぼ同じだけれど約2.4mmだけグリップが深くなっているうえ、グリップをフロントカバーと一体化したこと構成になったことで、剛性感が増してる感。
掴んだときのタテ方向の掴みやすさをサポートするにはグリップエクステンション「GP-X1EM」を付けるのが良い。
望遠レンズ時に起きやすい角度ブレ(ピッチ/ヨー)、マクロ撮影時など撮影倍率が大きい時におきるシフトブレ(X軸/Y軸)、夜景撮影や動画撮影時に目立つ回転ブレ(ロール)といったブレに対応できる5軸手ブレ補正。
α7R IIの補正効果は4.5段分だったのに、α9の補正効果は5段分と0.5段分上がり、なんとα7R IIIではさらに0.5段分上がって補正効果は5.5段分に。
望遠撮影や暗がりでの撮影時にも、手ぶれ補正の威力はかなり大きいし、シビアな高画素だけにこのアドバンテージはかなり意味があるかと。
シャッターボタンに重なる電源スイッチは、α9ではカチッカチッとしたクリック感があるけれど、α7R IIIではどちらかというとスッスッと抵抗がすくない感覚。
カメラ設定を呼び出せる登録呼び出し(MR)がα7R IIでは2つから、α7R IIIでは3つに。メモリーカードには4つ登録できる。
前後ダイヤルの回転方向を変更したり、シャッターボタンを動画撮影の開始・停止ボタンに割り当てることもできる。
背面のボタン周りはα9と同じ配置と形状、レイアウトに。
「AF ON」 ボタンは、シャッター半押しでピントをあわせる必要のない親指によるAF操作がしたい人にとっては超有効な使えるボタン。
マルチセレクターは思った通りに動かしやすくてフォーカスエリア選択の移動もレスポンス良いしメニュー操作も快適。
ジョグダイヤルも改良されていて、指がかりが良くなって押しやすく回しやすくなっている。
「録画ボタン」も誤動作しにく場所へ変更。
一度慣れたら戻れなくなる超快適な操作系がα9とα7R IIIとで共通になった。
背面液晶は、上方向約 107°、下方向約 41°までのチルト可動はあるものの、α99Ⅱのような3軸チルトはなし。
ディスプレイサイズは3.0型144万ドットで、α7R IIの122.9万ドットから高画素化して、屋外でも明るくてみやすいホワイトマジックを採用。
タッチパネルにもなっていて、タッチ操作一発で被写体にピントあわせができるワザが使えるのは何気に便利で、ファインダーを覗きながらでもフォーカス位置を移動できるタッチパッド機能も搭載。
マルチセレクターがかなり優秀でファインダー覗いているときも重宝してるけど、タッチパッドも併用できるととっさのシーンでも使えるかな?
画面表示モードに[モニター消灯]が加わったのもα7R IIIから。
DISPボタン(画面表示切換)を押して画面を暗くすることができるから、夜間の撮影時に液晶からの光漏れでイライラ―もなくなる。
メモリーカードスロットは、SDカードとSD/メモリースティックDuoに対応したデュアルスロット。
この右側のちょうどグリップするところにあるメモリーカバーがα7R IIの場合不意に開きそうになったりする事があったので、ロックレバー式のほうがだんぜん安心感がある。
下の段のSDカード専用スロット(スロット1)が、UHS-IIに対応してメモリーの書き込み時間をより高速化。
α99Ⅱは、上の段がスロット1、下の段がスロット2なのに、α9はその逆でSDカードの向きも逆なので覚えにくいというかたまに間違えそうになってしまったけれど、α7R IIIはα9と同じ配置なので、この両機種を揃えるなら統一されて間違えることも減りそう。
デュアルスロットのメリットとして、メモリーの同時記録や、RAW/JPEG、静止画/動画の振り分け録もできるし、メディア同士でコピーもできるのは非常に有用。
そうそう、α7R IIIでは新たに、スロット1とスロット2に何を割り当てているかがアイコンで表示できるようになっていたり、記録メディアの自動切り替えのオンオフができるようになっていた。
これはα9にもファームアップで欲しいところ。
左側面の端子でα7R IIと共通してあるのが、マイク端子、ヘッドホン端子、マルチ/マイクロUSB端子、HDMIマイクロ端子の4つ。
α7R IIIに加わったのが、USB Type-C端子、シンクロターミナル。α9にあるLAN端子はなし。
USB Type-C端子は、SuperSpeed USB(USB 3.1 Gen 1)対応なので、大容量のファイルも高速(5GBit/秒)で転送できるのは嬉しい。
もう高画素でバシバシ撮りまくった画像をPCに転送するときの苦痛っぷりといったらないので、有線LANよりもむしろこっちのほうがありがたい。
ただし、α9での数少ない不満のmicroUSBをさすときにカバーが邪魔問題は解決されていないのだけは残念。
また、PCリモート撮影の際に、α7R IIでは対応していなかった、PCのみに限らずカメラ側にも保存できたり、RAW+JPEGのPCへの保存にJPEGのみ転送も追加。
Wi-Fi経由でのFTP転送や、スマホからBluetooth経由で位置情報を取得もできる。
α7R IIIのバッテリーは、電池容量が2280mAhと大きくなったインフォリチウム機能対応の高容量リチャージャブルバッテリーパック「NP-FZ100」。
バッテリーサイズは大容量化とともに巨大化しているけれど、本体のサイズはほんの少しグリップ部分が大きくなった程度に抑えられてるというか、グリップするにはむしろメリットになっているほど。
Wシリーズバッテリー「NP-FW50」と比較するとかなり大きさの違い。
「NP-FW50」の電池容量が1020mAhなので、実質的に約2.2倍に増量。
α7R II ・・・ Wシリーズバッテリー「NP-FW50」
静止画撮影可能枚数 : ファインダー使用時:約 290 枚、液晶モニター使用時:約 340 枚
実動画撮影時 : ファインダー使用時:約 50 分、液晶モニター使用時:約 55 分
連続動画撮影時 : ファインダー使用時:約 95 分、液晶モニター使用時:約 95 分
α7R III ・・・ Zシリーズバッテリー「NP-FZ100」
静止画撮影可能枚数 : ファインダー使用時:約 530 枚、液晶モニター使用時:約 650 枚
実動画撮影時 : ファインダー使用時:約 100 分、液晶モニター使用時:約 115 分
連続動画撮影時 : ファインダー使用時:約 180 分、液晶モニター使用時:約 190 分
α9を使っていてもう「NP-FZ100」の大容量に慣れてしまったら「NP-FW50」には戻れないと思っていただけに、α7R IIIが「NP-FZ100」採用となったのは嬉しい。
α7R IIIに新たに備わったピクセルシフトマルチ撮影。
有効約4240万のすべての画素でR・G・Bの全色情報を得て補間処理をせずに直接合成して画像を生成することで、色モアレ(偽色)の発生を最小限に抑えて、より高精細で忠実な質感描写ができるというもの。
イメージセンサーを正確に1画素分ずつずらして計4枚の画像を撮影して、約1億6960万画素分の膨大な情報から1枚の画像を生成するので、4枚撮るあいだに被写体が動かないというのが大前提。
なので、三脚はもちろん必須で、撮影対象としては建築物や美術品などが向いている。
ちなみに、撮影データは持ち帰れたものの合成・現像するにはPCソフト「Imaging Edge」が必要となので確認はできずだったのでこれはまた後日。
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α9の操作フィーリングが本当に良くなっていて、コレに慣れてしまうとα7R IIを触ったときにかなり戸惑うようになっていて。
冗談抜きで撮影してるときのα9の直感的に操作できるレスポンスがα7R IIIでもまるごと使える嬉しさ。
しかもファインダーめちゃくちゃ綺麗になってるわ、手ブレ1段分増えてるわ、microUSBとUSB type-C同時に使えるわ、それになんといってもバッテリー超長持ちの「NP-FZ100」になってこのストレスから解放されるのは物凄く大きい。
α9とα7R IIIを2台持ちしても、バッテリー共用できるし、操作性共通で使えちゃってダブル運用すらもとっても捗る。
だいたいココまでがわかったところ。
けれど、何やらα7R IIからα7R IIIは完全に別物になったメニュー(設定)内容だけど、α9と比べても違うところがあるので、それは次回に。
・ソニーストアでデジタル一眼カメラ α7RIII を触ってきたよ。(高画素を確実に残せる高速AFと連写性能っぷりに感動!編)
・α7RIIIは一体何がそんなに凄いのか!?α7RIIからの進化点、α9との共通点や細かい相違点を3機種で比較してみる。
『α7R III』 ボディ ILCE-7RM3製品ページ
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『α7R III』 ボディ ILCE-7RM3(E マウント)製品ページ
ソニーストア販売価格:369,880円+税
●長期保証<3年ワイド>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
[2017年11月25日発売]
●αあんしんプログラム
αオーナー向けの「あんしん・快適な」サービス
「レンズ長期保証優待」、「αメンテナンス最大50%OFF」、「下取りサービス増額
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●ソニーストア 直営店舗(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)
※ソニーストア直営店(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)にて購入の際、ショップコード「2024001」を伝えていただくと当店の実績となります。
ご購入される方はよろしければ是非ともお願い致します。
ソニーショールーム / ソニーストア 銀座
街の中心にある銀座四丁目交差点に面したGINZA PLACE(銀座プレイス)4階~6階。
東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線「銀座駅」A4出口直結
営業時間:11:00~19:00
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地下鉄「大通駅」12番出口から徒歩1分。4丁目交差点すぐ
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 名古屋
名古屋市営地下鉄栄駅サカエチカ8番出口。丸栄百貨店南隣
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 大阪
大阪駅/梅田駅から徒歩5分程度。ハービスエント4階
営業時間:11:00~20:00
ソニーストア 福岡天神
西鉄福岡(天神)駅南口から徒歩5分。西鉄天神CLASS
営業時間:12:00~20:00
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<α7RIIIが欲しいと延々と1時間半もしゃべり続ける動画>
2017年10月28日(土)ライブ配信の録画。
<α7RIIIをソニーストアで触ってきた様子をレポート>
2017年10月28日(土)ライブ配信の録画。(1時間12分頃~)
・35mmフルサイズミラーレス一眼カメラ「α7RⅡ」を、ソニーストア大阪で触ってきたレビュー。
・35mmフルサイズミラーレス一眼カメラ「α7RⅡ」、外観レビュー。
・ついに来たよ35mmフルサイズのコンパクトデジタル一眼Eマウント”α7”!
・やたらウキウキで、初めてα7/α7Rを持って撮影してきた!
・α7を持って、横須賀港に撮影に行ってみた。
・α7にマウントアダプター+望遠レンズで、呉港に撮影に行ってみた。
・かなり楽しみに待ってた「SEL55F18Z」が来たからα7他で撮ってきてみた。
・α7で、1/1ガンダムとストライクフリーダムを狙い撃つっ( ゚д゚ )!!!
・α7にあるとかなり重宝するカールツァイスレンズ「SEL2470Z」。
・Eマウント待望のフルサイズ対応望遠ズームレンズ「SEL70200G」を使ってみよう!
・ダイナミックな広角からスナップまでを1本でこなせるフルサイズEマウントレンズ 「SEL1635Z」を使ってみよう。
・広角24mmから望遠240mm(APS-C360mm)までカバーする高倍率ズームレンズ 「SEL24240」を使ってみよう。
・2015年8月8日(土)、福岡天神を歩きながらデジタル一眼カメラ”α7RⅡ”を初めて使ってみた。
・9月19日(土)、ソニークラスタのみんなで撮影会に行ってきたよ。(横田基地友好祭2015 編)
・9月19日(土)、ソニークラスタのみんなで撮影会に行ってきたよ。(国営昭和記念公園 編)
・9月19日(土)、ソニークラスタのみんなで撮影会に行ってきたよ。(銀座~築地、夜散歩 編)
・9月20日(日)、強行突破で「東京ゲームショウ 2015」に行ってきたよ!
・9月20日(日)、ソニークラスタのみんなで撮影会に行ってきたよ。(伊丹空港千里堤防 編)
・2015年10月15日(木)、「平成27年度自衛隊観艦式」の事前公開(体験航海)に行ってきたよ。
・フルサイズと明るいレンズの組み合わせで背景ボケを楽しめる、単焦点レンズ(FE 50mm F1.8) 「SEL50F18F」
・”αシリーズ”Eマウントカメラの性能を出しきれる待望の望遠ズーム(FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS)「SEL70300G」。
・キリっとした解像感とふんわりとろけるボケの柔らかさがキモチイイ! FE 85mm F1.4 GM『SEL85F14GM』と格闘しながら1ヶ月ちょっと使い続けてみた。
・さーさーの葉ーさーらさらー♪の七夕飾りを撮影散歩。(α7RⅡ+SEL85F14GM)
・ビシっと決まる解像感と描写力、ポートレートからスナップまでが1本で撮りやすい、単焦点レンズ Planar T* FE 50mm F1.4 ZA 「SEL50F14Z」。
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・「CP+2017」ソニーブースレポート(その4)。フラッシュを使ったプロのスタジオライティングを体験。
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・撮っていて気持ちイイ、いつも持ち歩きたくなる 大口径広角ズームレンズFE 16-35mm F2.8 GM「SEL1635GM」(外観&週末撮影してみたインプレ)
・α9と「SEL70200GM」の超高精度な[瞳AF]はやっぱり凄かった。東京ゲームショウのコンパニオンさんの瞳をロックオン!