グローバルモデル「Xperia C5 Ultra Dual(E5563)」をいじってみたレビュー。
もうすっかり「Xperia Z5 Premium」、「Xperia Z5」、「Xperia Z5 compact」が発表になって、気になりまくりながらも、やっぱりディスプレイのデカイスマホも気になるよね!という事で、8月に発売になった「Xperia C5 Ultra」のSIMデュアルモデル「Xperia C5 Ultra Dual」を・EXPANSYS(エクスパンシス)さんからお借りしたので、レビューしてみよう。
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●Xperia C5 Ultra Dualの外観から見てみよう。
「Xperia C5 Ultra Dual」 の正式型番は、(E5563)。
中身は、本体と付属品は、microUSBケーブルと、ACアダプター、イヤホンと取説といった紙類。
カラーバリエーションは、「Xperia C4」と同じくBlack / White / Mint の3色展開で、今回はホワイトカラー。
今年6月に発売になった「Xperia C4」も5.5インチと画面が大きいけれど、「Xperia C5 Ultra」はさらに巨大化して6.0インチ(1920x1080)の超デカイディスプレイ。
”Ultra”というネーミングが付いていて、6.4インチのディスプレイに次ぐ大きさ。
去年発売された「Xperia T2 Ultra」も6.0インチだったのだけど、解像度が1280 x 720にととどまっているのが惜しいと思っていただけに、今回「Xperia C5 Ultra」では解像度も納得できるフルHDに。
そして、何と言っても特徴的なのは、大画面ながら両サイドのベゼルが極端に狭額縁化していて、これがまた大画面になっても持ちやすさを維持。
狭額縁になると不意に画面を触ってしまって、誤動作してしまうんじゃ?という心配もありつつも、握ると本体の側面がなだらかにラウンドしている形状のため、片手でホールドしていても干渉しないので、わりと気にせずにガッチリ持って使える。
「Xperia C5 Ultra」の本体サイズは、高さ約164.2 mm x 幅約79.6 mm x 厚さ約8.2 mm、質量は、187g。
「Xperia C4」の横幅が約77.4 mmという事を思えば、たったの2.2mmの増加でしかないので、持ちやすさはほぼ変わらず。
本体の素材は、背面は、光沢のあるツルツルした表面で、側面はアルミフレーム。
雰囲気としてはXperia Zシリーズを踏襲しているものの、まぁそこはミッドレンジ向けなので、素材は樹脂製だったり、防水防塵といった性能はなく。
すっかり防水性能が当たり前だと思ってると、不意に濡れた時がキケンなのでものすごく注意。
側 面にあるフタを開けると、「Xperia C5 Ultra Dual」 はデュアルSIMモデルなので、SIMのスロットが2つ(nano SIM)載せられるトレイが出てくる。
SIMトレイには1番と2番の番号がふってあるので、どちらに入れたかというのも視認できるようになっている。
さらにその横には、MicroSDカードのスロットが並ぶ。microSDは最大128GBまで対応。
ちなみに、SIMスロットとmicroSDカードスロットの間に見える札を引っ張りだすと、製造番号や認証、注意書きといった情報が書かれたプレートを確認できる。
上部にあるイヤホンジャックは、ダイレクトに差し込むタイプで、microUSB端子もXperia Z4以降下部へと移動。
「Xperia C5 Ultra Dual」の基本スペックは、「Xperia C4」と同じく、プロセッサーは64bitオクタコア 1.7 GHz MediaTek MTK6752、ARM Mali760 MP2 700 MHz、、メモリー(RAM)2GB、内部ストレージ(ROM)は16GB。
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●Xperia C5 Ultraのサイズ感はどんなものなのか。
「Xperia Z Ultra」と「Xperia C5 Ultra Dual」とで、Ultra比較。
「Xperia Z Ultra」の本体サイズは、長さ約179.4mm × 横幅約92.2mm × 厚さ約6.5mmで、質量が約212gで、「Xperia C5 Ultra Dual」の本体サイズは、長さ約164.2 mm x 幅約79.6 mm x 厚さ約8.2 mm、質量は、187g。
画面サイズは6.4型と6.0型にもかかわらず、「Xperia C5 Ultra Dual」がかなり全体のタイズをコンパクトに抑えこんでいるのがわかる。
とは言っても、6.0インチのディスプレイを搭載してるから「Xperia C5 Ultra Dual」のサイズはは大きい事には変わりなく。
「Xperia Z3」と比較すると、スマートフォンというジャンルからすると、なかなかのビックサイズ。
ち なみに、3機種とも解像度はフルHD(1920x1080)と同じながら、UI表示の大きさは違っていて、例えばホーム画面にあるアイコンの数を確認してみると、6.4インチの 「Xperia Z Ultra」が5×6、6.0インチの「Xperia C5 Ultta Dual」が4×6、5.2位tにの「Xperia Z3」が4×5となって、画面が大きいことでのいわゆる作業領域の違いもあったりする。
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●Xperia C5 Ultra Dualの初期設定とホーム画面。
以下、「Xperia C5 Ultra Dual」の初期セットアップから基本スペックをチェックしてみる。
「Xperia C5 Ultra Dual」の電源を投入すると、言語選択で「日本語」を選んだ後にセットアップ画面は7枚。
利用規約から、データ通信設定、ここではデュアルSIMのデータ通信設定をはさんで、Wi-Fi設定、Googleアカウント設定、SONYのアカウント設定、Facebookアカウント設定、とすすめればセットアップ完了。
6.0インチ(解像度1920 x 1080のディスプレイに表示されるホーム画面は、5×5グリッドとわりと自由度の高いUI領域で、Android 5.0に準ずるマテリアルデザイン。
標準でプリインストールされるアプリ群はかなり少なくて、余計なプリインアプリもなくスッキリ。
ドロワー(アプリ一覧)も4×6グリッドとXperia Z3/4よりも1列多い。
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●Xperia C5 Ultra Dualの設定をチェックしよう。
「Xperia C5 Ultra Dual」のAndroid OSのバージョンは、5.0(Lollipop)。初期のビルド番号は、「29.0.8.0.161」。
技適はEU、US、BRとなっていて、日本の技適はなし。残念。
「Xperia C5 Ultra Dual」のストレージ容量は16GBで、初期段階で利用できる空き容量は約8.72GBで、RAMは、搭載している2GBのメモリーのうち、デフォルトでの未使用領域は、約611MB。
IMEに入っているのは、Google音声入力、中国語キーボードのみで、「POBox Plus」が入っていない。
Xperia Z4の「POBox Plus」がより使いやすくなっていただけに、 「Xperia C5 Ultta Dual」に「POBox Plus」がないのはかなり残念。
入力言語設定から探すものの日本語(JP)はないので、別途IMEはインストールしたほうが良い。
「Xperia C5 Ultra Dual」は、デュアルSIMモデルなので、設定に「デュアルSIM設定」がある。
それぞれ、1枚目のSIMと2枚目のSIMの設定が個別にできる項目があるものの、片側でLTEとGSMいずれかで動作する仕様なので、利用できる国で使ったとしても、どっちもLTEでの待ち受けというのはできない。
「画面設定」を確認すると、動作再生時の画質を調整する「Mobile BRAVIA Mngin 2」と「ダイナミックモード」の2段階の「高画質モード」を備えていて好みの画質調整ができる。また、「手ぶくろモード」や「ホワイトバランス」、「スマートバックライト」といった機能もある。
「Xperia 接続設定」には、2台以上で使える「ワンタッチ設定」やテレビに画面を表示する「スクリーンミラーリング」はあるけれど、Xperia Z4などに搭載されているキャスト機能、Windowsテザリング接続、DUALSHOCKコントローラとの接続、MirrorLinkといったものは省略されている。
オー ディオ設定には、サウンドエフェクト機能として「イコライザー」と「サラウンド(VPT)」の調整できるほか、自動でSONYオススメの音質に調整してくれ る「ClearAudio+」や、曲どうしの音量レベルを調整する「ダイナミックノーマライザー」を備えている。
ヘッドホンのモデルを選ぶ事でより最適化した音質にする機能もあるけれど、5種類のヘッドホンに厳選されていて、Xperia Z3+/4のようにあらゆるイヤホンに自動で最適化するものとは異なる。
バッテリー容量は2,930mAh。
さすがにディスプレイが大きくなるとそのぶん電力は多くなるものの、「STAMINAモード」を設定することで、アプリごとにバッテリーの消費を極力抑えてより長く使えるカスタマイズもできる。緊急用の「Ultra STAMINAモード」を使えばさらに長持ちさせる事もできる。
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●Xperia C5 Ultra Dualならではの狭ベゼル大画面とセルフィーのおもしろさ。
「Xperia C5 Ultra Dual」の最大の魅力はやっぱり画面のデカさ!それに加えて両サイドのベゼルがギリギリまで追い込んである手のひらにある大画面感がハンパないこと!
大画面が欲しいなら、「Xperia Z3 tablet compact」でイイんじゃ?と思わなくもないけれど、ギリギリスマホレベルに押し込んだ(世の中ではファブレットと言われてるけれど)サイズのせめぎ合いで、これはスマホだこれはスマホだと自分に暗示をかけながら、それでいて大画面を味わえる快感。
「Xperia T2 Ultra」のあのせっかく6インチもあるのに解像度がが1280 x 720という残念具合からすると、ミッドレンジでもフルHD(1,920×1,080)あるのはとても嬉しいし、横画面にするとスピーカーもしっかりステレオサウンドで楽しめる。
ただし、素のままでの画面をみると、どうにもコントラストが弱く色味が薄いというのがワリと顕著にわかってしまうので、もっとメリハリのある画質にするべく、画質設定で「Mobile BRAVIA Engine 2」や「ダイナミックモード」といった高画質モードをオンにしたいところ。
画面の大きさで有利になるのが、スモールアプリ。
動画をみながらTwitterをチェックするとか、webブラウズしながらクリップしたり、電卓で買い物の計算をしたり、小さいディスプレイだと画面が狭すぎてお互い見えなくなるという弊害があるけれど、6インチでフルHDもあると作業領域として広く使えるので、”ながら作業”がかなり便利になる。
背面のメインカメラと前面のカメラは、どちらにも約1,300万画素の積層型CMOSイメージセンサーExmor RS for mobileとLEDフラッシュライトを搭載。
どちらのカメラも4倍デジタルズームやフルHD 動画撮影が可能で、HDRビデオに対応して逆光のような明暗差のあるシーンでも白とび黒つぶれの少ない自然な色の動画の撮影ができるというのが特徴。
前後のカメラの違いは焦点距離で、背面カメラのレンズは広角25mmでこれでもワイドに撮れるけれど、前面カメラはさらに広角22mmという超ワイドな画角で、たくさんの友達同士でも一緒に入りきれて、背景もバッチリ映り込んでの撮影できる。
前面にLEDライトもを備えているので光量が足りない時や、逆光といったシーンでもかなり重宝するので、ここがセルフィー(自撮り)に特化したXperia Cシリーズともいえるところ。
ちなみに、これ↑1/12ガンダムとツーショットを撮ってみた画像。
他の人の顔やアニメの顔でもカメラで「顔認識」できると自分の顔にくっつけられる新しいカメラアプリ「ARマスク」で、某連邦の白いヤツにのるエースパイロット「ア○ロ」の画像を取り込んで自分に貼り付けたらなんともエライ事になってしまった。
それから、画面の大きい「Xperia C5 Ultra Dual」ならではの機能として、「片手モード」なるものを搭載。
「Xperia C4」にも搭載されている機能で、画面の上からひっぱり出す通知やクイック設定ツールのアクセスも、指が届かないことを考慮して、ホームボタンをダブルタップすると、通知/クイック設定ツールが開くようにできる。
もうひとつ、片手用に最適化されたアプリとして、「ダイヤル番号」や、「画面ロック解除」をするときに、全体のアイコンを小さく表示して、画面の左、もしくは右に寄せることで、タップしやすくすることができる。
そして新たに加わっているのが、表示画面を小さくするという「Xperia C5 Ultra Dual」独自の機能。
画面の右下か左したから対角線上にえいっとスワイプすると…
表示されている画面がニュニュニュっと小さく表示!アラ凄いw
この小さくした画面の大きさは自由に変更する事もできて、片手で使うときの自分のジャストサイズにしておくとかなり便利。
両手操作であればサクサクと使えるけれど、たまにどうしても片手で操作したいという時もある。
そういった時に画面が大きすぎて指がとどかないとか、危うく手から滑って落としそうになるなんて事もあるので、片手モードは大きいサイズならではの機能で、とても活用できそう。
<スコア順に並べると、Xperia Z3+、Xperia C5 Ultra、Xperia M4 Aqua>
「Xperia C5 Ultra Dual」のプロセッサーは「Xperia C4」と同じく64bitオクタコア 1.7 GHz MediaTek MTK6752、ARM Mali760 MP2 700 MHz。
どの程度の実力があるか、「Antutu」ベンチマークテストアプリでパフォーマンスを計測すると、46216となかなかのスコアとなっている。
同じくミッドレンジのQualcomm Snapdragon 615(MSM8939)1.5 GHz オクタコア( GPUはAdreno 405)を搭載する「Xperia M4 Aqua」のベンチマークと比較すると、こちらは30580と低めだった事を思うと、随分良好とも言える。
ちなみに、「Xperia Z3+」のプロセッサーQualcomm Snapdragon 810(MSM8994)2GHz オクタコア(GPU Adreno 430)で、スコアは49348なので、それにかなり肉薄している。
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「Xperia Z Ultra」なき今となっては、片手で持てる限界ギリギリを攻めた「Xperia C5 Ultra Dual」の6インチディスプレイで写真や動画を見れる気持ちよさ。
「Xperia Z5 Premium」の4K解像度は確かに凄いよ!凄いのはわかっちゃいるけど、やっぱりお高いんでしょう?とか、できればもっと大画面だったらよかったのに!とか、最近小さい文字が見えにくくて…、なんて事もあるから、ミッドレンジだとわりきれば価格帯としてもリーズナブルな「Xperia C5 Ultra Dual」はアリかもしれない。
<Xperia C4 のレビュー>
・グローバルモデル「Xperia C4 Dual(E5363)」をいじってみたレビュー。
<Xperia Z4 のレビュー>
・「Xperia Z4」をいろいろ使ってみたレビューまとめ。
・「Xperia Z4」の外観を歴代Xperia Zシリーズを比べて見てみた。 #Xperiaアンバサダー #Xperia
<Xperia Z3+ のレビュー>
・グローバルモデル「Xperia Z3+ Dual(E6533)」をいじってみたレビュー。
<Xperia Z4 Tablet(国内版Wi-Fiモデル)のレビュー>
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<Xperia M4 aqua>
・グローバルモデル「Xperia M4 Aqua Dual(E2363)」をいじってみたレビュー。
<Xperia Z3 Tablet Compactのレビュー>
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<Xperia Z3 Compact(D5833、D5803)グローバルモデルのレビュー>
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<Xperia Z3(D6653)グローバルモデルのレビュー>
・グローバルモデル「Xperia Z3(D6653)」の外観ファーストインプレ!
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・カメラアプリ、4K動画、ノイキャン、ハイレゾ音源、PS4リモート、「Xperia Z3」の機能モリモリ。