ずっと見えたまま被写体をつかまえて連写しまくれる”α9”の変態性能を、子供撮りのためだけに使ってみる。
・ついにやってきたデジタル一眼カメラ”α9”外観編、触らないと気付かなかったやたらと細かい修正が入りまくりの良好な操作フィーリング。
・デジタル一眼カメラ”α9”の感度特性を知りたい。 ISO感度ごとにα9、α7RⅡ、α7、α6500の4機種で夜間撮影比較してみた。
の続き。
デジタル一眼カメラα9を使ってみよう!の2コめ。
そもそもα9の一番のウリの高速連写をすっ飛ばして先に夜のISO感度特性を調べたのは、ただの連写番長で片付けられるのはどうにも納得がいかなかったからで。
前回で納得の結果が得られたので、今回は日中に子供を引っ張り出してα9で撮影してみた。
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●ずっと見えたまま被写体をつかまえて連写しまくれるα9の変態性能を子供撮りに注ぐ。
高速な被写体といえば、スポーツ撮影とか航空機撮影とか、そういったものが一番わかりやすいとは思いながら、個人的にはいつも動きの予想できない子供たちを撮ることも重要。
撮り慣れたモデルさんと違って制御不能なランダム行動、ハイ撮るよーと静止させると超弩級の違和感ある引きつった笑顔、そして全く必要のないピース。
自然な写真を撮りたかったら、自由に泳がせておいてその姿を撮るしかなくて、そんなときに絶大な威力を発揮するのが、AFとAE追従したまま最高20コマ/秒という事になる。
「プロ機でそんな使い方ものもったいない!」と思うことなかれ、親なんてそんなもので…、自分の子供が一番可愛いし、撮らせてくれる今の一瞬をたくさん撮っておきたいただそう思う。
旅行に行ってもイベント(運動会、発表会)があっても何気ない日常でも、成功率が上がるならそこに投資したくなるのがパパ(ママ)なのさ。
ということでまず最初は、シンプルに「AFエリア」を【ワイド】に設定して、シャッターを半押しのAFをロックして撮影。
子供には自由に動いていいよといったら情け容赦なく踊り走り出したものの、最大60 回/秒という頻度で AF(オートフォーカス)とAE(露出)追従し続けているイコールほぼずっと捕捉し続けてくれているので撮影めちゃくちゃ楽。
しかも、連写してみたら、データ負荷の大きい「L:24M(6000x4000)」、「RAW(圧縮)+JPEG」でも、約215枚(約12秒間)も撮り続けることができた。
バッファ残量もわかるし、ずっと連写しなくてもテンポをあけて要所要所で連写という使い方もできる。
いやおかげで、いくら自分の子供でもこんなに同じ写真いらんし、というくらいの物量の写真が撮れる。
撮影日 : 2017/5/26
カメラ : SONY ILCE-9
レンズ : FE 85mm F1.4 GM 「SEL85F14GM」 焦点距離:85mm
シャッター速度:1/1250 絞り値:F1.8 露出補正:±0.0 ISO:100 ホワイトバランス:自動
けれど、見事に顔の表情はみるみるうちに変わるし、目を閉じることもあれば横を向いたり後ろを向いたり、一瞬一瞬がことごとく1枚一枚の写真になる。
AE(露出)の演算も実際にはすごくありがたくて、例えば日なたと日陰を横切ったりする瞬間も、どっちか一方に引っ張られてアンダーもしくはオーバーになって後からガッカリなんてことも減らせる。
その時には単純に目の前を走り回っているだけの姿でも、一瞬で切り抜いた写真は全く違った風景として記録に残る。
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●瞳そらさないで、って言わなくていい「瞳AF」の驚異的な検出&追従っぷり。
それから、人物撮りのときにすごく重宝している「瞳AF」。
高速AFの凄さは、そのままこの「瞳AF」の強烈なまでの進化にもつながっていて、公称値としてはα7RⅡ比で30%も高速化したよということで期待はしていたけれど、実際に使ってみたらその威力たるや。
顔がどんなに動こうとも、距離が近くても離れてたとしても、首をタテ・ヨコにふっても、瞳を検出する能力の高さったらすごい。
後ろを向いてしまって完全に瞳を見失っても、振り返ればその途中の横顔の一瞬からピッと瞳にあう速さといい、多少の暗さもものともせず瞳を捕捉し続けてくれる。
しかも、693点の像面位相差AFセンサーが画面のほぼ全域(約93%)をカバーしているおかげで、フレームの端っこギリギリでもずっと瞳の検出が途切れることはないし、フレームアウトしても戻したらまたガチっとつかまえてくれる。
撮影日 : 2017/5/26
カメラ : SONY ILCE-9
レンズ : FE 24-70mm F2.8 GM 「SEL2470GM」 焦点距離:85mm
シャッター速度:1/320 絞り値:F2.8 露出補正:±0.0 ISO:100 ホワイトバランス:自動
この領域って、まさにプロの写真家の人たちの領域で、速い動体であってもそれは長年詰んだフレームワークで捉え続けてたであろうし、ポートレートならモデルさんとの距離感や対話を含めてマニュアルフォーカスでギリギリまで追い込んでいく執念が必要だったに違いない。
それが、ド素人の自分が、子供にむかって「今そこで止まって!じっとして動かないで!」なんて言わなくても自由に動き回ってもらって自然な表情をバシバシ撮れる。
α7RⅡでも「瞳AF」は重宝して使っているけれど、それすらも上回るスピードでじっとしない子供を撮るには本当に苦労していて、α9は「瞳AF」の速さと連写っぷりで成果率をおもいっきり引き上げてくれる。
後からPCでみて、うまくいったね!という写真が多いとこんなにうれしいものかと。
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●違うそうじゃない、が起きにくくなってイライラ激減。
撮影日 : 2017/5/27
カメラ : SONY ILCE-9
レンズ : FE 85mm F1.4 GM 「SEL85F14GM」 焦点距離:85mm
シャッター速度:1/16000 絞り値:F1.8 露出補正:±0.0 ISO:1600 ホワイトバランス:自動
オマケに、わりと意地悪な撮り方もしてみて、あえて目の前にたくさん花があるその奥に子どもに座ってもらって撮影してみた。
どのくらいAFが迷うのかな?と。
よくありがちというか、AFをロックしたとしても、「瞳AF」を使ったとして、まったく別のモノが交錯したとき、特に被写体とカブったりした場合にだいたいそっちにピントがいってしまってああ違う違う!みたいなことがよくある。
α9は、「オートフォーカスの追従感度」を、被写体がフォーカスエリアから外れたときのオートフォーカスの追従感度を5段階で選べるようになっていて、粘り強い設定にしておくと、AFの被写体の乗り移りを防いで安定してピントが追従してくれる。
まったく皆無ではないにしても、いやこれは賢くなったなーというか不用意に移動しなくてイライラが遥かに減った。
撮影日 : 2017/5/26
カメラ : SONY ILCE-9
レンズ : FE 24-70mm F2.8 GM 「SEL2470GM」 焦点距離:85mm
シャッター速度:1/1000 絞り値:F2.8 露出補正:±0.0 ISO:100 ホワイトバランス:自動
それから夕方帰り道で日が落ちかけていたのでパチリ。
ちょうど逆光状態で、フレアもゴーストも避けられないくらいの位置だったのだけど、せっかくなので被写体の頭あたりと重なる位置で構えてみる。
当然逆光の光が強すぎて顔が暗くなるとAFではフォーカスつかめません状態にはなるのだけど、あれ?今まで全然ダメだったのにわりと早い段階でAF掴んでくれて思わずシャッターをきってしまった。
というか、光学ファインダーだとまず目を痛めるだろうなと思いながら、EVFだと暗い顔も認識できるしというかα9の有機ELのファインダーって解像度上がった(約368万画素)おかげと4枚の光学系の接眼レンズのおかげなのか、こういう時でもみやすさが段違いに違う。
たぶん今までだったら残さない(残せない)であろう写真がここでも撮れて気持ちも上がる。
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●世界中の誰よりきっと果てしないその笑顔がバッチリ撮れると嬉しいよね。
撮影日 : 2017/5/26
カメラ : SONY ILCE-9
レンズ : FE 24-70mm F2.8 GM 「SEL2470GM」 焦点距離:85mm
シャッター速度:1/800 絞り値:F1.8 露出補正:±0.0 ISO:100 ホワイトバランス:自動
まぶしい季節が黄金色(きんいろ)に街を染めて、いたので歩きながら、子どもの方に振り向いて良い構図だ!とかじゃなくて、ただいい笑顔だなと思って、「瞳AF」をフォーカスホールドボタンに割り当ててるからダダダっと数枚撮った一瞬の写真。
逆光バリバリでフラッシュもないし、実際にはJPEG撮って出しだとコレ(下の写真)くらい顔のトーンは暗くて、等倍してみるとわかるけれどこの距離感でF1.8の薄い被写界深度でちょっぴりでもハズレるとモヤモヤ写真でしかなかったのに、瞳に見事にジャスピン!
1/800とは言っても歩きながらというイージーな撮り方でも、こんな写真が撮れてると正直嬉しい。
RAW現像のテクニックを持ってるわけではないので、明るさの補正をする程度だけど、結構暗い部分でもしっかりと階調が残っていて、明るく持ち上げても子ども特有の肌の質感もバッチリでてくれる。
およそ自分と写真の上手な人の撮り方とは埋め難い技術の差があるとして、α9が多くのことを手助けしてくれると、より少しでも自分の納得のいける写真が一つ一つ増えていきそうだなという実感が。
その手助けのおかげで出来た余裕が、今まで写真を撮るときに気づけなかったことや気がづかなかったところに気づけるきっかけが増えるんじゃないかなと。
触れば触るほどにα9に興味がわいてきていろいろ実験もしてみよう。
続く。
・ついにやってきたデジタル一眼カメラ”α9”外観編、触らないと気付かなかったやたらと細かい修正が入りまくりの良好な操作フィーリング。
・デジタル一眼カメラ”α9”の感度特性を知りたい。 ISO感度ごとにα9、α7RⅡ、α7、α6500の4機種で夜間撮影比較してみた。
・ソニーストアでデジタル一眼カメラ”α9”の実機を触ってきたよ。(ファインダー見え続けながらの高速連写と高速AFと食いつきっぷりはマジで凄かった編)
・ソニーストアでデジタル一眼カメラ”α9”の実機を触ってきたよ。(Eマウント機の弱点をことごとく解消してきた外観編)
・デジタル一眼カメラ α9 (ILCE-9)の機能を調べよう。(設定メニュー編その1)
・デジタル一眼カメラ α9 (ILCE-9)の機能を調べよう。(設定メニュー編その2)
・デジタル一眼カメラ α9 (ILCE-9)の機能を調べよう。(設定メニュー編その3)
・「ま、前からこのカメラ使ってるに決まってるじゃない(;゚∀゚)=3」 α7Ⅱシリーズからの”α9擬態化作戦”を決行セヨ!
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<デジタル一眼カメラ”α9”の性能を体をはってテスト! >
2017年5月27日(土)ライブ配信の録画。
<α9をソニーストアで触ってきた感動をひたすらしゃべっている動画>
2017年5月13日(土)ライブ配信の録画。
<α9とSEL100400GMについてひたすらしゃべっている動画>
2017年4月22日(土)ライブ配信の録画。
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●デジタル一眼カメラα9ボディ
『α9』 ボディ ILCE-9(E マウント)製品ページ
・デジタル一眼カメラ α9 ボディのみ ILCE-9購入ページ
ソニーストア販売価格:499,800円(税別)
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・フルサイズ初4D FOCUS搭載、そのスピードで一瞬を切り取るミラーレス一眼カメラ「α9」の性能をじっくりとチェックしてみる。
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●ソニーストア 直営店舗(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)
※ソニーストア直営店(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)にて購入の際、ショップコード「2024001」を伝えていただくと当店の実績となります。
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ソニーショールーム / ソニーストア 銀座
街の中心にある銀座四丁目交差点に面したGINZA PLACE(銀座プレイス)4階~6階。
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・「光を捉え続ける」システムにより新次元の高速性能を実現 フルサイズミラーレス一眼カメラ 『α9』 | プレスリリース | ソニー
・35mmフルサイズミラーレス一眼カメラ「α7RⅡ」を、ソニーストア大阪で触ってきたレビュー。
・35mmフルサイズミラーレス一眼カメラ「α7RⅡ」、外観レビュー。
・ついに来たよ35mmフルサイズのコンパクトデジタル一眼Eマウント”α7”!
・やたらウキウキで、初めてα7/α7Rを持って撮影してきた!
・α7を持って、横須賀港に撮影に行ってみた。
・α7にマウントアダプター+望遠レンズで、呉港に撮影に行ってみた。
・かなり楽しみに待ってた「SEL55F18Z」が来たからα7他で撮ってきてみた。
・α7で、1/1ガンダムとストライクフリーダムを狙い撃つっ( ゚д゚ )!!!
・α7にあるとかなり重宝するカールツァイスレンズ「SEL2470Z」。
・Eマウント待望のフルサイズ対応望遠ズームレンズ「SEL70200G」を使ってみよう!
・ダイナミックな広角からスナップまでを1本でこなせるフルサイズEマウントレンズ 「SEL1635Z」を使ってみよう。
・広角24mmから望遠240mm(APS-C360mm)までカバーする高倍率ズームレンズ 「SEL24240」を使ってみよう。
・2015年8月8日(土)、福岡天神を歩きながらデジタル一眼カメラ”α7RⅡ”を初めて使ってみた。
・9月19日(土)、ソニークラスタのみんなで撮影会に行ってきたよ。(横田基地友好祭2015 編)
・9月19日(土)、ソニークラスタのみんなで撮影会に行ってきたよ。(国営昭和記念公園 編)
・9月19日(土)、ソニークラスタのみんなで撮影会に行ってきたよ。(銀座~築地、夜散歩 編)
・9月20日(日)、強行突破で「東京ゲームショウ 2015」に行ってきたよ!
・9月20日(日)、ソニークラスタのみんなで撮影会に行ってきたよ。(伊丹空港千里堤防 編)
・2015年10月15日(木)、「平成27年度自衛隊観艦式」の事前公開(体験航海)に行ってきたよ。
・フルサイズと明るいレンズの組み合わせで背景ボケを楽しめる、単焦点レンズ(FE 50mm F1.8) 「SEL50F18F」
・”αシリーズ”Eマウントカメラの性能を出しきれる待望の望遠ズーム(FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS)「SEL70300G」。
・キリっとした解像感とふんわりとろけるボケの柔らかさがキモチイイ! FE 85mm F1.4 GM『SEL85F14GM』と格闘しながら1ヶ月ちょっと使い続けてみた。
・さーさーの葉ーさーらさらー♪の七夕飾りを撮影散歩。(α7RⅡ+SEL85F14GM)
・ビシっと決まる解像感と描写力、ポートレートからスナップまでが1本で撮りやすい、単焦点レンズ Planar T* FE 50mm F1.4 ZA 「SEL50F14Z」。
・ソニークラスタのみんなで、熊本(大観峰・黒川温泉)に行ってきたよ。
・24mmから70mmまで変化できる焦点距離で、どれだけの絵が撮れるか楽しみなレンズ「SEL2470GM」
・ボケ味が主役になるSTFレンズとG Masterレンズが融合したFE 100mm F2.8 STF GM OSS「SEL100F28GM」、外観レビュー。
・「CP+2017」ソニーブースレポート(その1)。トロトロのボケ味と最新機能が合体したFE 100mm F2.8 STF GM OSS「SEL100F28GM」
・「CP+2017」ソニーブースレポート(その2)。軽くて小さい機動性とAFも速くて扱いやすいFE 85mm F1.8 「SEL85F18」
・「CP+2017」ソニーブースレポート(その3)。動画撮影に特化したE PZ 18-110mm F4 G OSS 「SELP18110G」
・「CP+2017」ソニーブースレポート(その4)。フラッシュを使ったプロのスタジオライティングを体験。
・「CP+2017」ソニーブースレポート(その5)。スピード撮影や暗所撮影といったαの性能を試せる撮影コーナーと充実しつつあるαのサポート。
・ソニークラスタと行く!北海道いきあたりばったりツアー!(前編)
・ソニークラスタと行く!北海道いきあたりばったりツアー!(後編)
・2017年の桜の季節を、STFレンズ「SEL100F28GM」、Planar「SEL50F14Z」、Vario-Tessar「SEL1635Z」で撮ってみた。
・GWは「岩国空港基地フレンドシップデー2017」に出かけてみた。α6500+「SEL70300G」で望遠連写にも挑戦してみたよ。